労働人口の減少もさることながら、採用条件のミスマッチも採用を困難にする要因です。それをそのままにしておくと、採用がますます難しくなってしまうでしょう。ここでは採用難の時代に覚えておくべき人材採用のポイントやコツをお伝えします。
暮らし方や働き方の多様化が進んでいる現代では、求職者の考え方も多様化しています。企業が従来の仕事のあり方ばかりを押し付けるようでは、なかなか応募者も集まってこないでしょう。副業を認めない、毎日コアタイムで同じ時間働くなど、こうした考えは時代の流れに合わないと判断される可能性があります。
社員が気分よく働いて生産性を高めるために、変えられるところは変えるという判断も必要ではないでしょうか。
企業が求める人材像を固めることの重要性をお伝えしてきましたが、これは簡単なようで難しいものです。そこがぶれると採用は上手くいきません。求める人材像にそぐわない人材が入社しても、仕事の成果はあまり期待できないでしょう。
そのようなことにならないように、企業にとっての採用人物像を再考し、採用担当者全員が共有することを心がけましょう。
就職市場は毎年のように変化し、それに合わせるように採用手法も多様化しています。就職説明会を開催したり、インターンシップ制度を導入したりと、母集団形成の段階から面接の進め方まで採用業務を見直すことも必要です。
費用対効果を考慮しながら採用業務を見直すことで、企業の生産性を向上させるなど本来注力すべき業務に人的リソースを投入することができます。
採用が困難な時代だからこそ、新たな人材確保と同じくらい離職率をおさえることにも力を入れるべきです。社員には長く働いてもらい、生産性を高めていかなければなりません。
離職率を下げるには、何より日頃からのコミュニケーションが大切です。社員が何を目指し、何に不満を感じているのか、そしてそれらにどう対応すべきかを考えていく必要があります。
人材採用は新卒・中途採用だけに限りません。採用の枠を広げるという意味では外国人枠や障がい者枠もあります。法改正によって外国人労働者の在留期間を延長することも可能になりましたし、足だけに障がいを抱える人であればデスクワークは十分にこなせるかもしれません。
適材適所の視点で、さまざまな人が働ける環境づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
学生・社会人を問わずSNSを利用する人は多いので、ソーシャルリクルーティングは新卒でも中途採用でも有効な手法です。そして社会人の転職は企業に勤めながら活動することになるため、転職エージェントを利用するよりも普段利用しているSNSのほうがハードルは低くなるでしょう。ソーシャルリクルーティングが中途採用に適している理由はこのあたりにありそうです。
自社の社員に知人を紹介してもらうリファラル採用は、中途採用ならではの手法といえます。自社をよく知る社員が、同じようによく知っている人材を紹介するので、ミスマッチが少なくなるのが大きなメリットです。候補者にとっても知人が働いている安心感が生まれるので、他の手法よりも採用につながりやすくなるでしょう。
企業が求める人材にスカウトメール等で直接アプローチするダイレクトリクルーティングも、そのシステムから中途採用に向いている手法だと考えられます。今や多くの企業がダイレクトリクルーティングを導入しており、企業が求めるスキルや経験を持つ人材が転職を成功させています。
ここでは人材採用を効率的に進める上でのポイントやコツをお伝えしてきました。ただ、これらは採用リソースやノウハウがあることとは別の問題です。
もしもリソースやノウハウに不安がある場合は、ダイレクトリクルーティングとRPOの組み合わせで外注することも検討すべきではないでしょうか。